HOME > 特殊外来 > 腫瘍内科
  • Facebook
  • Blog
  • Mail

腫瘍内科

Oncology
動物たちが「小さな家族の一員」となり、食事の改善や予防ワクチンの普及・接種率が増加するに伴い、動物たちの寿命も飛躍的に伸びました。高齢化に伴い、増えてきた病気がいくつかあり、悪性腫瘍(ガン)もそのうちの1つです。高齢動物の死亡原因は、犬猫共に悪性腫瘍が第1位を占めるようになりました。

悪性腫瘍、つまり「いわゆるガン」だと聞くと、とても暗い気持ちになってしまうのはその家族が人であっても、ワンちゃんや猫ちゃんであっても同じことと思います。
でも、「もうダメなんだ…」とは決して思わないでほしいのです。
ガンにもいろいろな種類があり、悪性度も進行度も様々です。

動物メディカルセンター(大阪の箕面・茨木・高槻)ではまず
腫瘍内科
  • 今のその子がどういう状態にあるのか
  • その子のガンはどのような種類で
  • 体のどこをどのように侵しているのか を重視して考えます

なぜなら、それらの違いにより、たとえ同じタイプのガンであっても取るべき対応が違ってくるからです。
その上で、その子の体調、性格、年齢、飼い主様のお気持ちなどを尊重しながら、
『その子にとっての最も適した治療』を選択していきたいと考えています。

腫瘍の発見から診断まで

その1 皮膚にポッコリとしたできもの?みたいなものが…と飼い主様が気付かれて来院
皮膚massでも見た目だけでは脂肪の塊なのか、膿が溜まっているのか、リンパ節なのか、炎症で腫れているのか、それとも腫瘍性(ガン)なのか、 ……分からないのです。
診察そこで、まずは全身をくまなくチェック。
すみずみまで触診し、飼い主様から経緯をお聞きします。
  • いつからありますか?
  • 大きくなるスピードは? など
とても重要な情報となりますので、日頃より気をつけて見てあげてください

そのできものの種類や体をどのくらい侵しているかを見るために、

注射針でできものを穿刺し、その中の細胞を採取して調べます。(注射針で十分な細胞が採取できないときは特殊な細胞採取針を用いて行います。病理検査に出すこともあります。)
採取した細胞は染色して顕微鏡で確認します
レントゲン

骨への浸潤がないか、転移がないかなど、まずレントゲンで確認します

肥満細胞腫、メラノーマ、悪性組織球種、多中心型リンパ腫、乳腺腫瘍、などがこのようなパターンで見つかることが多い腫瘍です。

その2 定期検査でのレントゲンや血液検査の異常でレントゲンを撮影した時に腫瘍と思われるものが発見される
腹腔内massレントゲンの写真お腹の中や胸の中は外から見えないため、レントゲン撮影で見つかることが多い

それらを詳しく調べるには、

超音波でのmass写真超音波検査によってレントゲンで見つかった腫瘍と思われるものがお腹の中のどの臓器から派生しているのか、や、おおよその大きさなどを確認します。
CT画像

CT検査により、腫瘍の発生部位、多臓器との位置関係、血管の発達の有無などの詳細な情報を得ることができます。

肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、血管肉腫、消化器型リンパ腫などがこのようなパターンで見つかることが多い腫瘍です。

ガンの治療

各種抗がん剤
各種抗がん剤
 1.外科治療
 2.化学療法(抗ガン剤)
 3.放射線治療
 4.その他の補助治療(栄養管理など)

腫瘍の種類やステージ(進行度)によって、適切な治療を組み合わせて行っていきます。
ここで私達が一番大切に考えているのが、飼い主様が納得・満足される治療をすること、です。
ガンの治療は飼い主様の協力なくしては成り立ちません。ガン治療は長期に渡ることも多く、「ガンとおつきあいしていく」くらいの気持ちで臨んでいただいたほうがよいと思います。

年々進歩する獣医腫瘍分野であり、当院では最新の治療法を取り入れ対応しておりますが、どの治療法を選択するにせよ、「この治療をやってあげてよかった」と飼い主様に思っていただきたいと考えております。そのためにしっかりとしたインフォームドコンセントに基づいて、一緒に『その子にとって最良の治療』を進めていきたいと思っています。
すべてのガンに共通して言えることは、早期発見が最も大事な治療の第一歩で、発見の遅れが命に係わるということです。
早期発見には、飼い主様の協力が必要不可欠です。日頃から、体中をくまなく触り、しこりなどの異常を感じたらすぐに来院するよう心掛けてあげてください。
また、内臓のガンや血液のガンは外からでは気付きにくく、定期的な健康診断が欠かせません。シニア期(7歳以上)を迎えたら、3~6ケ月毎の定期検診をおすすめします。

ガンが進行していて、手術が出来ない、化学療法が使えない。。。。。
そんな場合でも「手の施しようがない」ということはありません。人でもホスピス治療があるように、動物にも補助栄養治療や疼痛緩和治療を行うことが出来ます。苦痛を緩和し(ペインコントロール)、QOL(生活の質)の維持を目的に、その子その子に合わせたターミナルケアを行っていきます。ご相談ください。