動物メディカルセンターグループ(箕面、高槻、茨木に展開)を立ち上げてから、40年になります。
私たちの生活水準の向上とともに、動物(ペット)と人間の関係も大幅に変化してきました。彼らはペットからコンパニオンアニマル(伴侶動物)と呼ばれ私達人間の心理的生活において、大きなウェイトを占めるようになってきました。
そんな変化を見守り続けてきた40年だったような気がします。
40年前、私は人間のシステム医療と同じように動物の総合医療化が必要だと強く思いました。獣医師は全科診療です。しかし人と同じように様々な疾病を確実に診断し、治療を進めていくには一人の獣医師では限界があると感じました。
そこで、いち早く内科、外科、眼科、循環器科といった専門獣医師による総合化をめざすことにしました。
私自身は積極的に国内外の学会、セミナーに参加し研鑽を図ると同時に、若手獣医師の育成にも努めました。
また、縁あって当院の患者さんになって下さった方に、夜間の“もしも”のときにもきちんと診察したいと、当時では個人病院では対応していなかった夜間救急診療部門も立ち上げました。
さらにまた、「病気になってから動物病院へ行く…」のではなく「病気にならないために動物病院へ行く」こういった在り方も動物病院の役割のひとつのあり方だとおもい、利用しやすい医療サービスの提供として<病院会員倶楽部>を作りました。今ではご利用いただいている会員様は1000件になります。大阪全域、茨木、高槻、箕面から多くの患者さんにご来院頂いております。
動物に優しい充実した動物医療の提供とは何かを…ずっと追い求めてきました。
これからも きめ細やかな診療体制による総合診療と専門診療の“トータルシステムケア” この私の夢の実現に向けて、若い世代の獣医師達がなお一層の情熱を傾けてくれるでしょう。
動物メディカルセンターグループ代表
獣医師・獣医学博士 北尾 哲