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眼科

Ophthalmology
  • 眼科診療
  • 白内障手術
動物の眼の病気は非常に多様です。そして飼い主様が気付いてあげないと発見が遅れがちな病気でもあります。

人と同じ病気もありますが、動物ならではの病気もあります。検査も保定者(動物を持つ人)の協力がないと、満足に行えないことも多く、眼の病気の診断・治療は決して簡単なものではありません。
スリットランプ検査

スリットランプ検査

眼底検査

眼底検査

見た目だけではわからない。だからこそ正確な診断を

眼の病気はたくさんありますが、我々が外から見た症状は、どの病気も意外とよく似ていることが多いです。

緑内障 ぶどう膜炎
例えば、上の二つの症例はどちらも「眼が赤く、しょぼしょぼしている」ということで来院されました。しかしながら、この二つは全く違う病気です。左は緑内障、右はぶどう膜炎という病気です。もちろん治療法もそれぞれ違います。ですが、見た目で違いがわかりますでしょうか?このように、眼の病気は見た目だけでは判断できず、適切な検査・診断を行わなければ、治療がうまくいかないことが多々あります。

早期発見、早期治療の重要性

さらに動物は言葉を話せないので、発見そのものが遅れがちです。発見が遅れれば、当然治療も煩雑になっていきます。その上、当然のことですが動物は自分で点眼したり、薬を飲むことができません。治療開始が遅くなれば、点眼の種類、回数なども増えていきます。つまり動物だけでなく、飼い主様の負担も増え、加えて治療の選択肢も狭くなってしまいます。
ドライアイ
これは初期のドライアイ(正式には乾性角結膜炎)の写真です。飼い主様が早い段階で眼の充血やしょぼつきに気付き、早期に治療を行うことが出来ました。今では1種類の目薬を2日に1回さすだけで、快適に過ごすことが出来ています。

当院の方針

眼科
動物メディカルセンター(大阪の箕面・茨木・高槻)ではしっかりとした検査・診断・治療を行うために、出来るだけわかりやすく病状の説明を行い、飼い主様の理解を得た上で、治療内容を相談・決定していくようにしています。眼科疾患の治療には点眼薬が必要となるので、家での飼い主様の協力が欠かせません。飼い主様との信頼関係が治療を成功させるためには重要であり、不可欠だと考えています。

また病気の早期発見にも力を入れています。その一環として眼の検診に特化した眼科ドックを設けております。その動物の健康な眼の状態を把握することで、わずかな異常にも迅速に気付くことができ、また将来予想される病気などもわかります。

白内障、緑内障、眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、ぶどう膜炎、網膜剥離など眼科疾患は難しい言葉で理解しにくい病気が多くあります。さらにこれらが合併して、病態をより複雑にしてしまうこともあります。病気が進行・悪化してしまう前に、何かおかしいと感じたら、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。

いつまでも健康で
きれいな眼を維持するための一助になれれば幸いです。

白内障手術

犬
動物にも人と同じ白内障があります。年齢が高くなるにつれ徐々に進行する場合が多いですが、実際は若くても白内障になることもあります。若齢時に白内障になりやすい犬種(トイプードル、フレンチブルドックなど)や糖尿病などの病気に続発することもありますので注意が必要です。

白内障は水晶体が濁るだけでなく、他にも様々な合併症を引き起こします。ぶどう膜炎や緑内障、水晶体脱臼、網膜剥離などがこれに含まれます。実は白内障を管理する上で、これら合併症の管理が一番厄介なものとなります。これらの合併症のために失明に至ることも多くあります。
白内障の合併症
ぶどう膜炎+緑内障 ぶどう膜炎+緑内障
水晶体脱臼 水晶体脱臼
白内障とは

白内障とはその名の通り“眼の内側が白くなる病気”です。具体的には眼の中の水晶体が白く濁る病気のことをいいます。

白内障左の図の矢印で示しているところが水晶体です。水晶体は眼に入ってきた光を屈折させ、網膜に集める役割をしています。白内障になり水晶体が濁ってしまうと光が通過できなくなり、視覚障害が生じます。
白内障ここまで白くなると視覚はほとんどありません。
白内障の検査

白内障は水晶体の病気です。しかし通常の状態では虹彩に隠れて水晶体全体が見えません。そこで白内障の検査時には散瞳薬を使い、瞳孔をひらいた状態で検査を行います。点眼薬なので痛みはありませんし、もちろん麻酔なども必要ありません。

散瞳前
<散瞳前>
一見問題ないように見えます
散瞳後
<散瞳後>
虹彩の後ろに白内障が隠れていました。
白内障の治療
  • 初期の白内障
    点眼薬やサプリメントが処方されることがあります。しかしこれらは一度白くなった水晶体を透明にするものではなく、進行を遅らせることを目的としています。
  • 進行した白内障 〜手術〜
    手術により白く濁った水晶体を除去し、代わりに人工レンズを挿入します。これにより視覚回復が望めます。近年は機械や技術の進歩により、昔に比べて傷が小さく、かつ安全な手術が実施可能となっています。
<手術前>
<手術前>
水晶体が濁り、視覚が障害された状態です。
<白内障手術>
<白内障手術>
精密な顕微鏡下での白内障手術。操作器具も眼科専用の精密な物を用います。
<手術後>
<手術後>
濁った水晶体を取り除き、視覚も回復しています。傷口もほとんど目立ちません。
  • 合併症の治療
    前述した合併症の治療も欠かせません。合併症の管理なしに、白内障の治療は成立しません。これは手術を行うときも同様です。
手術の注意点
白内障の手術は術後の管理が非常に重要となってきます.これらが手術成功の半分を左右すると言って過言ではありません。術前に全身チェック、合併症のチェック、本人の性格や環境なども含めて詳しくご相談いただいた上で、治療方針を決めていきます。