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動物メディカルセンター ブログページ

2019年5月25日 土曜日

再確認!春の健康診断 何したっけ?

こんにちは。
動物メディカルセンターの獣医師の高橋です。
春の予防シーズンも終わりが近づいていますが、もうお済ですか?

当院では、フィラリア感染の有無を調べるための検査と同時に
健康状態を調べるための内臓の検査も実施しています。
血液検査によって、症状がなくても異常を発見することができ、早期治療に役立ちます。
さて、血液検査の結果は以下で示す紙でお知らせしたかと思います。

春の検査はスクリーニング検査として項目数を絞っているのですが、どの項目が何を表しているのかわからなくなってしまうこともあるかと思います。
これは主にお腹の臓器の状態を調べています。
     

今日は、この項目についておさらいをしたいと思います。
わからなくなったらブログを見返せば思い出せる!
っていうのを目標に。








総コレステロール(TC)
血液中の脂肪です。
脂肪というといらないように聞こえるかもしれませんが、
体内では色々な物質の原材料になるため必須なものです。

高くなる原因としては、運動不足、ストレス、肥満、食後などの生活習慣からくるものや、
甲状腺ホルモンの不足、糖尿病、肝胆のう疾患等が原因となって高くなることがあります。
シェルティーやミニチュア・シュナウザーなどは高くなりやすい犬種と言われています。

高コレステロールによって症状が出るというよりは、高コレステロールになる原因、
もしくは高コレステロールを誘発する疾患によって症状が出ることが多いため、日頃から以前と異なる様子がないか見ておく必要があります。


コレステロールが低くなる原因は、肝機能低下などがあります。



血糖値(Glu)
血液中のブドウ糖量で、身体のエネルギー源です。
疾病は血糖値が高くなる糖尿病が有名ですね。

糖尿病によって高血糖が続くと、多飲多尿になったり、
白内障、昏睡状態になることもあります。
その他、副腎皮質機能亢進症やストレスでもなります。
ネコちゃんは来院時に興奮していると高血糖になる子 
が多いです。キャリーケースなどにタオルをかぶせて
あげると、落ち着くかもしれませんね。


逆に、膵臓の腫瘍によってインスリンが多くなったり、肝硬変のような肝疾患などで、
低血糖になると、ふらつき、ケイレン、意識低迷などがみられます。



AST(GOT) / ALT(GPT)
肝臓に関わる数値です。
肝臓は、色々な物質を合成したり分解したりする大工場です。
沈黙の臓器といわれる肝臓なので、数値が基準範囲を超えていても症状がないことが多いですが、

出てくる症状としては、
元気食欲の低下、下痢、嘔吐、黄疸、お腹の膨らみ、ケイレン、多飲多尿などがあります。
数値が上昇していれば、肝障害(肝腫瘍や循環不良など)や薬剤投与、骨格筋疾患などが疑われます。
また、人用のものを食べさせると、肝臓に負担がかかってくることがあるため、注意が必要です。



尿素窒素(BUN) / クレアチニン(Cre)
腎臓に関わる数値です。体中で作られた老廃物をろ過して、おしっこを作る臓器です。
数値の上昇は、腎不全以外に、脱水食後、消化管出血、尿路閉塞などでもあらわれます。
腎不全になると、元気食欲低下、多飲多尿、削瘦、嘔吐などがみられます。
ただ、これらの数値は腎機能が7割落ちた時に上がってくる数値です。
そのため、尿検査や腎機能低下が早期にわかる検査などを提案することも多いです。

腎臓は再生しない臓器ですので、お家では、しっかりと飲水をさせ、
腎臓用フードにするなど、腎臓に対するケアが大事になります。



PCV(packed cell volume )
血液中に含まれている赤血球血の割合を示しています。
数値が小さいと赤血球が少なく、貧血といわれます。

原因としては、失血造血能力の低下免疫系異常などがあります。
症状は、呼吸が早くなったり、元気食欲低下、倦怠感などがみられます。このような症状がみられたら、お家では、舌の色が白くっぽくなっていないか確認しておくことが良いでしょう。

上昇は、興奮脱水などでみられます。
病院へ来ると、どうしても興奮・緊張してしまう子が多いと思います。
「興奮しないでー」と、言っても難しいですので、これまでと比較して判断をしたりします。



TP(Total protein)
血液中のタンパク質の量を示しています。
主にアルブミンとグロブリンというタンパク質の合計がTPを示しています。
低下は、肝疾患、腎疾患、消化器疾患などを疑います。
増加は、脱水炎症を疑います。


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さて、検査項目について、どの項目が、何の臓器に関わっているか再確認できたでしょうか?
実際には、どの項目もたくさんの臓器に関わっていることが多いため、異常値が出たから
即 この臓器が悪くなってる!っていう判断ではありません。

現在の状態、問診内容などで総合的に判断しています。

血液検査の結果で、「後日もう一度検査をしましょう」と言われた方もいると思います。
ワンちゃんネコちゃんは私たちとは歳の取り方が違いますので、1ヶ月も経つと変化も大きいです。
また、検査項目で食事の影響を受ける項目もありますので、
血液検査(特に再検査)をする予定があるかもしれないときは、絶食をおすすめします。

私たち人でも、採血の時は絶食で検査に行くのと同じです。
・・・ごはんを待って鳴いてると、あげたくなってしまいますけどね。
再検査でしっかりと確認して、健康でいられるようにがんばっていきましょう!

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2019年5月11日 土曜日

愛犬の困った行動ありますか!?

こんにちは。
動物メディカルセンターの小池です。
私は普段、主にしつけ関係とリハビリテーションを担当しています。

しつけとリハビリって、一見関係ないように見えますし、年齢層も違っていると思われがちですが、実はすごく相関性があるんですよ。(この話は、長くなるのでまたの機会にさせていただきます。興味のある方は、来院時にでも声かけてくださいね。)
今日は、しつけ部門についてのお話です♪
しつけと言っても、子犬に共通してみられる成長期の育て方の相談から、成犬の深刻な問題行動、心因的な行動、老犬の痴呆に絡む問題など様々です。
最近では、犬だけでなく猫についての相談も増えています。
同じ飼い主さんとして、皆さんがどんなお悩みを持っておられるのか、気になる方も多いことでしょう。

そこで今回は、昨年度実際に相談を受けた『犬の困った行動のベスト7』を発表します!

まずはその前に、番外編として・・・じつは最も多いのは、1歳までの子犬のしつけ相談です。
診察時やキンダーガーデン(子犬の社会化教室)を含めると、当院に来院されるすべての子犬に行っており、皆さん必ずお悩みを抱えておられます。そしてその子犬が成犬になるまで&なってからも飼い主様と一緒に定期的にトレーニングを継続される方もいらっしゃいます。
このように育ったワンちゃんはみな、当院を好きになってくれるので、私たちもとても嬉しく思っています。

しかし、しかし・・・。犬は感受性豊かな感情を持つ生き物です。
私たちが思ってもみない反応をしたり、行動をとったりして、時には家族を困らせます。
実は、飼い主さん以上に本当に困っているのは、ワンちゃん自身だったりするのですけれどもね。
まあ、そんなこんなで・・・それでは発表です!!


【第7位】同居犬同士のけんか
新しい犬を迎えた時に起こるケンカだけでなく、犬同士の年齢を重ねていく過程で2頭のエネルギーバランスが崩れ小競り合いのケンカから本気のケンカになってしまうこともあります。また、何らかのアクシデントがきっかけで関係性が変わってしまう事も・・。

【第6位】排泄のトラブル
トイレを覚えてくれない、家の中でマーキングする、食糞するなど排泄にまつわるトラブルも多いですが、その多くは子犬です。成犬の場合、排泄だけのトラブルの相談はむしろ少なく、他にメインの問題行動があることがほとんどです。多くの家庭にとっては、排泄のコントロールは犬と暮らすためのしつけの中でも優先順位が最も高いので、迎え入れてまず初めにおこなうトレーニングになります。

【第5位】不安障害
問題行動と呼ばれる犬の行動の多くは、犬にとっての『正常行動』である事が多いのですが、この不安障害は例外で、『心の病』がベースにあって犬自身が非常にしんどい思いをしています。
中でもお留守番が出来ない『分離不安症』が比較的よく知られています。
分離不安症では、飼い主さんがいなくなると平常心を失い、その結果様々な問題行動が現れます。留守中吠え続けたり、家具やソファーを破壊したり、あちこちに排泄したりといった行動が代表的ですが、飼い主さんがいるときにはそのような行動が一切起こりません。

【第4位】言うことを聞かない
『ダメ』と叱ってもやめない。ワンちゃんが自由な行動をとり、飼い主さんの言うことを聞いてくれない。うまく散歩で歩けないなど。具体的には、吠える・かじる・破壊する・引っ張る・飛びつくなど様々です。もちろんこれは犬の正常行動です。
うまく愛犬と意思疎通&関係性ができていない典型的な相談です。
犬の気持ちを理解できるようになって、共通語(コマンド)で意思疎通できたら、もっともっとお互い楽しい暮らしが待っていますよ。

いよいよBEST3の発表です!

【第3位】家族に対する攻撃
家族以外の人にはフレンドリーで愛想がいいけど、実は家族だけにウーッと唸るんです。
家族の中でもお母さんは大丈夫なのにお父さんにだけ怒る犬もいます。
何もしていないのに犬の寝ている前を通っただけでも足に咬みつかれる家族もいれば、何をしても怒らず受け入れられる家族もいます。
病院ではとてもおりこうなワンちゃんに見えます。

【第2位】無駄吠え
無駄吠えと言いますが、犬にとってまったく無駄ではありません。ちゃんと理由があります。ただ、吠え方が過剰である、吠え声が大きすぎる、吠え方がしつこい、吠えて欲しくないときに吠える、吠えているのをやめさせることができない、と人が感じたときに、『無駄吠え』という名前がつけられ、問題視されるようです。

【第1位】嫌なことがあると咬む
3位とかぶる部分もありますが、犬は予測できない慣れていないことが苦手です。
何か嫌なことをされるかもといった不安を抱かせ、警戒スイッチが入ると、それを阻止するために攻撃することがあります。飼い主さんからしてみると時にはこの行動はとても不条理な行動に見えます。日常の行動の中でこの行動が定着してしまうと、飼い主さんも犬自身も非常なストレスをかかえることになります。


さあ、いかがでしたか。

 
飼い主さん全体の傾向としては、日常的な生活習慣として基礎トレーニングを行なっている人がまだまだ少ないなあと感じます。
トレーニングと言っても特別なトレーニングではありません。
ワンちゃんと家族の一員として幸せに暮らすための、生活習慣のマナーを教えるコミュニケーションとしてのトレーニングです。
通常、犬の行動を変えようと思ったら、人の行動を変えるか環境を変えることが必要です。
家庭犬のトレーニングとは、飼い主さんが犬にして欲しいことを伝えるための共通語(コマンド)を教えることだと日々感じています。
すべての愛犬と暮らす人が、幸せな日々を過ごすことができますように。


次回の更新は...4月13日(土)です♪ お楽しみに

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

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