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動物メディカルセンター ブログページ

2015年7月23日 木曜日

腫瘍の良性と悪性

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

誰もが知っている恐ろしい病気に「がん」があります。
専門家でなくとも、命に関わる病気であることはご存知の通りです。
がんというのは、体の中に悪性腫瘍ができて起こるわけですが、では「悪性腫瘍」あるいは「腫瘍」というのはなんなのでしょうか。
人間だけでなく、みなさんのペットにも起こり得る病気ですので、この際に改めて腫瘍について考えてみましょう。

腫瘍というのは、ひとことで言うと、体の組織が異常に増殖することを指します。
腫瘍には悪性と良性があるのですが、悪性腫瘍はその名の通り、生き物の体にとって悪い働きをします。

一般に悪性腫瘍は増殖のスピードが速く、際限なく増えていきます。
また、ただ増えるだけでなく、周りの組織に食い込むように増殖して悪影響を与えます。がんで知られるように、体内の離れた場所に発生する「転移」もあります。

一方の良性腫瘍の場合は、悪性腫瘍の逆を行きます。
つまり、増殖スピードは遅く、見境なくどんどん増えるということはありません。また、周囲の組織に入り込もうともしませんし、転移することもありません。
要するに、体内の臓器や組織に悪い影響を与えない腫瘍ということになります。
ただし、場所によっては臓器や血管を圧迫してしまうことはありますので、その点は注意が必要です。

いずれにしても、悪性か良性かは専門家に判断してもらわなければなりません。
ペットのできものが気になるようなことがあれば、できるだけ早めに獣医の診察を受けてください。人間もペットも、早期発見がなにより大切なことに変わりはありません。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年7月15日 水曜日

動物の点滴

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

皆さんは、点滴ってしたことありますか?
様々な治療で使われる方法なので、経験のある方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、ワンちゃんやネコちゃんの治療でも点滴を使うことがよくあります。病気の治療のほか、脱水症状を起こしたときなどにも行われたりします。

点滴では、水分はもちろん、電解質やビタミン類、糖質、アミノ酸などの栄養素を補給したり、手術中の血圧管理もすることができます。
ただ、人間と動物の点滴には、ちょっとだけ違いがあるんです。

人間の場合、血管に直接点滴液を送る「静脈点滴」がほとんどです。動物の治療では、この静脈点滴のほかに「皮下点滴」という方法を取ることもあります。
これは、皮膚と筋肉の間に輸液剤を投与して、毛細血管から吸収させるやり方です。そのため、点滴が終わった直後は背中にポコっとコブができたように見えます。
この方法ですと、血管を確保する必要もなく、10分程度の短い時間で行えるので、入院中でなくても行うことができるというメリットがあります。

その分、静脈点滴に比べると効果が緩やかだったり、投与できる量や薬剤の種類にも制限がかかってしまいます。そのため、症状が重く、緊急のケースでは、やはり静脈点滴になるわけです。つまり、症状や状況によって2種類の点滴を使い分けるということですね。

いずれにせよ、点滴しなければならない状態には陥らないに越したことはありません。
定期的に健診を受けるなどして、みなさんの家族であるペットたちの健康を保つように心掛けましょう。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年7月10日 金曜日

心臓の雑音

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

お医者さんの診察、と聞くと、お医者さんが患者さんの胸に聴診器を当てている光景をパッと思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
調子が悪くて内科にかかれば、まずは心音をチェックされますよね。人間のお医者さんはもちろん、われわれ獣医師も同じように、聴診器を使って動物の心臓の音などを聞きます。

心臓の音、つまり心音は、心臓が収縮したときや拡張したときに動く、「弁」の出す音なんです。この弁は、心臓の中の血液が逆流するのを防ぐフタとして機能しています。

逆に言うと、心音に雑音が混じって聞こえる場合、弁の働きが悪くなっている可能性があるわけです。
心雑音にも、わずかな雑音から明らかな異常を示すような大きな雑音まで様々で、私たちは“Levine の6段階分類”という評価法をよく使います。
1度がいちばん小さな雑音で、集中していないと聞き逃してしまうような雑音です。そこから、数字が大きくなるに従って、雑音の音量も上がっていきます。
4度以上となると、胸壁を触るだけでも雑音を感じることができるほどになります。

もちろん、心雑音だけでは、どこにどんな異常があって、どの程度まで病気が進行していて、どんな治療が必要で……などと細かいところまでは分かりません。
実際には、レントゲンや心電図など、ほかの検査の結果と総合して診断を下します。ただ、この心音を聞くという行為も、そういった判断基準のひとつであるわけです。
特にシニア期のペットを飼っている方は、心臓の定期健診を受けるようにしてくださいね。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

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