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動物メディカルセンター ブログページ

2015年3月26日 木曜日

マダニが媒介する新しい病気

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

少しずつ暖かい日が増え、場所によっては桜もほころび始めてきました。
この時期は、ワンちゃんのお散歩が楽しくなる季節ですね。でも、春の訪れを待っていたのは人間や犬だけではありません。マダニも活発になってくるんです。

マダニは草むらなどに潜んでいることの多いダニで、ライム病やQ熱など、人にも犬にも共通する病気を運ぶ厄介者です。
特に最近では、2011年にウイルスが特定されたばかりの「重症熱性血小板減少症候群」に要注意です。
「SFTSウイルス」に感染することで発症する感染症で、発熱、おう吐、下痢などの症状を引き起こします。命にもかかわる病気ですので、小さなマダニだからと油断はできません。

現在のところ、ペットが「重症熱性血小板減少症候群」を発症したという報告はありませんが、ワンちゃんにくっついてマダニが家に入り込んでしまうことも考えられます。
そうなれば、人間がマダニに咬まれて……ということだって起こりかねません。

ワンちゃんが草むらに入らないように気を付けたり、ダニよけ用品を活用したりして、マダニとの接触を減らす努力をしていきましょう。
それでも万が一、マダニに咬まれてしまったら。むやみに引きはがさず、ワンちゃんの体にくっつけたまま動物病院に連れてきてください。
無理に引っ張ると、マダニの口だけが皮膚の中に残ってしまうことがあるからです。

こういった危険が潜んでいることも忘れずに、気持ちのいい季節を健康に楽しく過ごせるように心掛けてください。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年3月19日 木曜日

てんかん

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

みなさんは「てんかん」という病気にどんなイメージをお持ちでしょうか。
患者さんへの偏見や、運転中の発作による大規模な事故など、社会的な側面を取り上げられることも多い病気ですので、名前くらいは耳にしたことのある方が多いのではないでしょうか。

これは脳の病気の一種で、脳内に異常な電気的興奮が起こることで神経細胞がショック状態に陥り、発作を起こしてしまいます。
そして、人間だけでなく、ペットたちもこの「てんかん」に悩まされることがあるのです。
てんかんは、一生付き合っていかなければならない類の病気ですので、万が一みなさんのペットが発作を起こしたときに、適切に対処できるように正しい知識を持っていてほしいと思います。

てんかんの発作には、「全般性発作」と「焦点性発作」の2つのタイプがあります。
全般性発作は、脳全体の神経細胞が一斉に興奮することで起こります。全身がピンと伸びて横転したり、足や口を震わせる、手足を屈伸させたり泳ぐような動きをするなどの症状が出ます。
ほかにも、瞳孔が開いたり、糞尿をもらしてしまう、泡を吹くなどの症状もあります。

一方の焦点性発作は、脳の一部が興奮して起こる発作で、体の一部がピクピクとします。
原因は、脳腫瘍や脳炎、事故などによる脳の損傷などの明らかな脳の異常から、原因不明のものまで様々です。

もし、ご自分のペットがこれらの症状に見舞われてしまったら、まずは落ち着いて周囲の安全を確保しましょう。発作中に無理に抑えつけるのは危険なので、周りにぶつかってしまいそうなものがあれば、排除するのです。
その上で、病状を観察し、獣医師にしっかりと伝えましょう。

てんかん発作はある日突然に起こるものです。その後は、発作の頻度が上がり、症状も激しくなっていきます。しかし、初期で治療を始めれば、ひどくならずにすむ場合も少なくありません。
発作が起きたら、すぐに獣医の診察を受けるようにしてください。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年3月 5日 木曜日

脛骨異形成

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

ここ10数年で、ミニチュアダックスフントを飼う方がドンと増えました。
となると、ミニチュアダックスフントによく起きる、それまであまり知られていなかった病気というのも多く認められるようになるわけです。

それが「脛骨異形成」という病気で、「遠位脛骨内反変形」などの別名でも呼ばれます。
その名の通り、脛(すね)の骨が変形してしまう病気です。もう少し詳しく言うと、発育期に後肢のヒザからかかとまでの骨が変形してしまいます。

この部分には、内側の脛骨と外側の腓骨の2本の骨があります。
本来はバランスよく成長していくのですが、この病気にかかると脛骨の成長が人間で言うくるぶしあたりの位置で止まってしまいます。外側の腓骨だけが伸びていってしまいますから、かかと近くで脚が内側に曲がってしまうわけです。
人間に例えるなら、常に足の小指で歩いたり、走らなければならないような状態になってしまいます。

痛みが出ることもありますし、いわゆるO脚になったりもします。
かかとやヒザの関節、股関節など、多くのほかの関節にも悪い影響を及ぼすことがありますので、放っておくわけにはいきません。

当然、大切なのは早期発見です。
ミニチュアダックスフントを飼っている方は特に、お宅のワンちゃんの脚をチェックしてみてください。気になることがあれば、病院に連れていってあげてください。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL