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動物メディカルセンター ブログページ

2015年2月26日 木曜日

副腎皮質機能亢進症

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

皆さんは「ステロイド」と聞くと、どんなことを想像しますか?
スポーツ選手がドーピングに使う“悪い薬”としてとらえている方も少なくないでしょう。
アトピーを患っている人や皮膚の弱い人は、炎症止めやかゆみ止めとして知っている人もいるかもしれません。

しかし、ステロイドというのは、そもそも人間、あるいはイヌやネコでも、その体の中で作られている成分なのです。腎臓のそばにある副腎、その中の皮質という部分で作られていて、健康に生きていくためには必要な物質です。
上記の薬は、これらが配合されていたり、人工的に合成されているものです。

今日のお話は「副腎皮質昨日亢進症」というもので、簡単に言うと副腎皮質のブレーキが壊れて過剰にステロイドを作ってしまうという病気です。
8歳以上の高齢のワンちゃんに多く見られる病気で、水をがぶ飲みしてたくさんオシッコをしたり、お腹がたるんできたりといった症状が見られます。また、かゆみを伴わない脱毛も起こります。

高齢のワンちゃんに多いので、どうしてもお腹のたるみや脱毛を「年のせいだ」と思ってしまいがちです。
こうなると病気の兆候を見逃してしまうわけです。もし、上に挙げた症状にひとつでも思い当たるものがあれば、念のため診察を受けてみるのがいいでしょう。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年2月18日 水曜日

白内障

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

病気はどんなものだって怖いんですが、目の病気というのは特に恐怖心を煽られるものです。今、見えているものが見えなくなってしまうというのは、想像しただけで恐ろしいでしょう。

皆さんのワンちゃんだって、目の病気に侵される可能性がないわけではありません。
その中のひとつ、白内障について少しお話をしようと思います。
人間でも、特に高齢の方に多い白内障は、目の中にある水晶体に異常が出る病気です。
本来は透明なレンズである水晶体に濁りが生じ、最終的には光を通さなくなってしまうのです。

中には、白内障イコール失明、と考えてしまう方もいるようですが、必ずしもそうとは限りません。早目に発見し、適切に治療を受ければ、失明のリスクはグンと下がります。
それよりも厄介なのは、合併症の方です。
白内障は、ぶどう膜炎や緑内障、網膜剥離といった合併症を引き起こすことがあります。
白内障と付き合っていく上で、これらの存在は非情に困ったことになるのです。

こういったことを防ぐには、毎度のことですが、やはり早期発見に尽きます。
早い段階で異常に気付くことができれば、そこまで失明の恐怖に向き合う必要もありません。
全身の健康診断も大切ですが、時には目に特化した検診を受けてみるのも効果的でしょう。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年2月13日 金曜日

冬のやけど

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

前回のブログでも、冬に症状が悪化しやすい病気ということで「僧帽弁閉鎖不全症」についてお話しました。冬は人間同様、ワンちゃんたちも病気にかかりやすいので、気を付けてあげてください。

冬と言えば、病気以外にも注意しないとならないケガもあります。それが、やけどです。
屋内で飼われているワンちゃんだと、ストーブの前に陣取っている子も少なくないでしょう。
なにかの拍子にそういう熱いものに触ってしまうこともありますので、注意が必要です。

やけどの重症度は、その深さと範囲によって分類されています。
皮膚の表面が赤くなる程度の軽いものから、命に関わるような重症まで様々です。
一般に体表面積の15%を超えるやけどになると、緊急的処置が必要になります。50%を超えるようなことになると、命にもかかわってきます。

また、重篤なやけどでは、脱毛や感覚の喪失、皮膚が黒ずんだり白色化するなどの変化が出ますが、必ずしも体の表面だけに異常が出るわけではありません。
やけどは皮膚全身のショック症状を引き起こすこともあるのです。
熱傷ショックと呼ばれるもので、やけどによって血液が減少することで起きるものです。
さらに、血圧の低下により腎臓に悪影響を及ぼすこともあります。

もちろん、夏場だってやけどには注意が必要なんですが、この時期は特に気を付けましょう。
万が一、やけどを負ってしまったときは、まずはすぐに冷やすことです。
2時間以内であれば、30分は水に浸したり、吹きかけてあげましょう。そして、冷やしながら、病院へ急行してください。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2015年2月 4日 水曜日

僧帽弁閉鎖不全症

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

寒い冬は、インフルエンザが流行ったり、風邪をひきやすくなったりと、人間も様々な病気に気を付けないとならない時期です。
それは、もちろん皆さんの飼っているワンちゃんにとっても同じこと。特に、高齢の小型犬を飼っている方は「僧帽弁閉鎖不全症」に気を付けてあげてください。

これは心臓病の一種で、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁がうまく機能しなくなるという病気です。
通常は血液の逆流を防ぐという大切な役割を果たしている僧帽弁が完全に閉じられなくなってしまい、循環不全を起こしてしまうのです。
こうなると、心臓のポンプとしての機能が徐々に低下していってしまいます。

この病気の怖いところのひとつに、初期症状がない場合が多いという点が挙げられます。
病院で聴診をすれば発見できるのですが、飼い主が普段の様子を見て察することが難しいというわけです。
病状が進行すると、咳が出たり呼吸が荒くなるといった症状が出ますが、一度悪くなった心臓が元に戻ることはありません。

特に冬場は、末しょうの毛細血管が収縮することで血圧が上がって心臓に負担がかかりやすい時期です。それまで頑張っていた心臓が耐えきれなくなり、病状が悪化するケースが増えてしまいます。

やはり、定期的に健診を受けてなるべく早く病気を見つけてあげることが肝要です。
また、普段から暖房のきいた屋内から外へ出すときに温度差が小さくなるように工夫したり、夜間はなるべく温かくなるように配慮してあげるなど、注意をするといいでしょう。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL