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B ペットの病気

2020年9月12日 土曜日

パンパンマン

みなさんこんにちは。動物メディカルセンターの動物看護師藤木ですhappy01
今回は我が家の愛猫の臣(おみ)に起こった異変をご紹介します。

その日はいつもと変わらない生活の中で、 何の前ぶれもなく 突然やってきました。

いつもはシュッとしたお顔が...

突然sweat01

お鼻のあたりにポコっと腫れはじめ

徐々にお顔全体が腫れあがってしまいました。

1時間







2時間







3時間







4時間










実際の写真ですweep
上から 1 時間おきの写真です。
変化がおわかりいただけますかcrying
病院に行く頃にはお顔と足先が パンパンマン に...sign01





←いつもの臣heart01


 

パンパンマン臣→



発熱もありじっと動かずしんどそうにしていましたが、

腫れを引かせる治療で2 日後にはいつも通りの爽やか臣(おみ)に戻りましたweep

先生からはおそらく何らかのアレルギー反応でしょうとのこと。

今までワクチンや食べ物でアレルギーを起こしたこともなかったためとても驚きましたthink

実際お顔の腫れ初めは父も母も気が付くことが出来なかったようでした。

動物は緊張すると我慢してしまう子も少なくありません。
さっきまで足を痛そうにしてたのに病院に来ると治っちゃった。
だけど家に帰るとまた痛がるといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
少しでも異変を感じたらメモや写真や動画などで撮影記録を付けてみて下さいpencil
どの様に変化したのか・何時に起こったのか・など細かく知ることで診断の役に立ちます。
ワクチン後や何か新しく食べるもの、外へお出かけなどされた際はよく様子をみてあげましょうflair

次回のブログ更新は...9月26日です。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2020年7月11日 土曜日

内視鏡の日 その2

こんにちは。動物メディカルセンターの獣医師 盛岡です。
今年もやってきました!7月14日(ないし)は『内視鏡の日』です!

以前もお話しましたが、『内視鏡の日』はヒトの医療において制定されたものです。内視鏡は動物でも応用され活躍しています。
その内視鏡の日に因んで前回3年前の2017年6月24日には、オモチャを誤って飲み込んでしまったワンちゃんに対して内視鏡を使ってオモチャを摘出したお話を紹介しました(こちらの記事もまだ読んでいらっしゃらないなら是非ご覧ください!)。今回は内視鏡で胃のポリープを発見し、生検(病変部の一部を採取すること)・診断を行ったワンちゃんのお話をしようと思います。
今回来院したのはダックスフンドさんです。嘔吐の後に立てなくなり夜間の病院に掛かられ、翌日当院に受診されました。翌日には立てるようになったそうですが食べたそうにするが食べれない、水やご飯を食べると吐いてしまう、お腹が張っているとのことでした。
検査を行うと、胃の中に食べた食事が充満しており、それが数時間経過しても胃から小腸へ流れていかない状態でした。

これがその時のバリウム検査のレントゲン写真です。一日たっても胃の中にバリウムが残っています。

胃の運動性には問題はないのにもかかわらず、この様な異常があったため、胃の出口である胃幽門部において狭窄させる病変や異物が詰まっている可能性を考えて内視鏡検査を行うこととなりました。

全身麻酔をかけて、内視鏡を胃の中に入れた所です。胃の中には食べたサツマイモが少し残っていました。

次に幽門部を確認しています。幽門部にポリープがありました。表面がポコポコしています。幽門部にポリープがあることで胃の出口がとても狭くなっていました。そのため通常なら内視鏡は胃の出口を通過し小腸も確認することができるのですが、この子の場合は胃から小腸に内視鏡を入れることができませんでした。

続いてポリープに向かって生検鉗子(病変部の一部を掴んで採取する器具)を伸ばしています。

ポリープを鉗子で掴んで引っ張り、組織を採取しました。

採取したポリープの組織は病理組織検査に提出して診断を行いました。結果は「炎症性ポリープ」であり、良性の病変でした。これらのことから幽門部の炎症性ポリープによる幽門狭窄症と診断しました。
胃の病変は良性ではありましたが、このポリープが影響して流動食を少量ずつでしか食べることができず、さらに嘔吐が続いたことで、徐々に体重が減ってしまいました。そのため、飼い主様には手術によるポリープの摘出を提案しました。16歳と高齢のダックスフンドさんでしたが手術は無事に成功しました。
その後は順調に回復し、今では自分からご飯もしっかり食べられるようになり、体重も元通りになりました。

このように、病変部を肉眼的に確認し、病気の確定診断まで至るのに内視鏡は非常に有効でした。そして最適な治療に繋げていくことができたと感じています。

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2020年6月29日 月曜日

精巣が・・・!?

こんにちは
動物メディカルセンターの獣医師 高橋です。
うちの家族のトイプードルの「そら」
      
    走る!           寝る!        見る!
     
と、元気な男の子です。                              

元気な男の子なんですが、
男の子としての疾患があります。それは・・・


                             精巣が1個しかありません 


『陰睾(いんこう)』といわれるものです。                       
本来なら2つ降りてきて袋「陰嚢」の中に納まるのですが、それがお腹の中「腹腔」や股の部分「鼠経(そけい)」
に留まって降りていない状態をいいます。遺伝的疾患であり、腫瘍化するリスクが高く、手術検討となります。
精巣は基本的には2カ月齢までに正常の位置に来ますが、遅い子は6カ月かかるときもあります。


そら君は9カ月齢なのですが、触診すると鼠径部に精巣が確認できました。         
超音波(下図)でも確認できました。




鼠径の位置は?ということで、仰向けの図になります。
※画像の子は女の子になります
                
鼠径部(上図の赤丸)は太ももの付け根にあります。
精巣がここにある場合は触診可能です。
赤字四角が正常な精巣の位置です。

お腹の中にある場合は超音波で診断可能です。
加齢とともに気づかないうちに巨大化していることもあります。
おうちの子で精巣が一個しかなければ、『元々ない』というよりもお腹の中にある可能性が高いですので、診察へお越しください。

そら君は乳歯が残っていたり、膝のお皿(膝蓋骨)が外れやすかったりと他にも治療していかなくてはならないところがあります。
同じ悩みを持つ皆様、ぜひご相談下さい!




動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=_USVfO2OBWA&feature=youtu.be

>>続きを読む

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2020年3月28日 土曜日

犬と猫の花粉症


はじめまして、動物メディカルセンターの獣医師の盛岡愛子です。
といえば、新生活!お花見!ゴールデンウイーク!そして...私にとっては大変憂鬱な花粉症の時期でもあります...
毎年この時期になると、涙がポロポロ、くしゃみ・鼻水が止まらなくなり、花粉症のことを思い浮かべるだけでも顔がムズムズ痒くなってしまいます!
もはや、3人に1人が花粉症と言われる時代、実はわんちゃん、ねこちゃんにも花粉症があるのをご存知でしょうか?
わんちゃんねこちゃんの場合、花粉症の症状として一番多いのは、人とは異なり、皮膚の激しい痒みや皮膚の赤みで、次がくしゃみ、鼻水、咳、喘息(特に猫)となります。
「毎年この時期になると体を痒がり毛が抜ける...」
「毎年この時期になると体を床に擦り付けたり、しきりに足先を舐めて肌が真っ赤になってしまう...」
「お散歩で草むらを歩いたあと、顔や耳が真っ赤で眼が腫れぼったい...」
このような症状が見られたら、花粉症の可能性があります。
わんちゃんねこちゃんのアレルギー性皮膚炎は、原因になる物質、いわゆるアレルゲンによって大きく3つに分かれます。


ノミアレルギー性皮膚炎:
    ノミ寄生によるもの。

食物アレルギー:
    食べ物によるもの。

アトピー性皮膚炎:
    環境中のハウスダストによるもの。
    (ほこり、ダニ、花粉、カビなど)




⇒このうち花粉症は③アトピー性皮膚炎に含まれます。
アトピー性皮膚炎は、柴犬やシーズー、レトリバー種、フレンチ・ブルドック、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、猫ではアビシニアン、ヒマラヤン、ペルシャなどに多く見られますが、どの犬種・猫種でも見られます。若く(~3歳)から症状が現れることが多く、激しい痒みと、それに伴う皮膚の左右対称性の炎症が見られます。

犬種・猫種、年齢や症状、症状があらわれた部位・時期・期間・頻度などから、アトピー性皮膚炎が疑わしい場合、まず他の病気(感染性皮膚疾患など)を除外し、アレルギー検査(血液検査)にてアレルゲンを調べます。

                          動物アレルギー検査株式会社
                          パンフレットより引用・改変



わんちゃんねこちゃんのアトピー性皮膚炎は、生まれ持っての体質が大きく影響し、体調やストレス、皮膚のコンディションやその他のアレルギー、感染など複数の原因が重なって発症するため、お薬だけでなく生活環境の改善など総合的な治療長期的に必要になります。

治療法・対策としては、
お薬を使う(痒み・炎症を抑える。これが中心となります。)

②皮膚のバリア機能を整える(補助的な治療)
・必須脂肪酸を含むサプリメント・フード
薬用シャンプー&十分な保湿

③原因となるアレルゲンを取り除く・避ける(おうちで出来る対策)
・わんちゃんねこちゃんが生活している場所をこまめに掃除し、清潔に保つ。花粉飛散量の比較的少ない早朝・夜間に換気をしたり、空気清浄機を利用する。
・ニュースで花粉の飛散が多い日・時間帯(日中)はお散歩を控える、草むらを避ける。
・洋服や靴下を着用して皮膚がアレルゲンに直接触れないようにする。
・お散歩から家に帰ってきたら体や足先をウエットシートなどで拭いてあげたり、ブラッシングするなど。

春~秋にかけて、花粉症の人はもちろん、わんちゃんねこちゃんにも辛い時期になります。大切な家族の一員として、わんちゃんねこちゃんの皮膚にも注意して、気になることがあればいつでも病院にご相談くださいね!

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL

2019年6月 8日 土曜日

防ごう!熱中症!


こんにちは。動物メディカルセンターの獣医師の盛岡です。
令和元年。その最初の5月から北海道で39℃を観測する記録的な高温になり、今年はすでに熱中症のニュースをよく耳にします。
そこで今回は熱中症に関する話をしようと思います。症状の程度は様々ですが、重度になると命に係わる怖い病気です。本格的に気温が上がってくる前に、熱中症対策をしましょう!

<原因>
熱中症は直射日光、高温多湿、運動などが原因となります。急激に体温が上昇すると体温調節機能に異常がおこり、体温を自力で下げることができなくなり熱中症になります。


<リスク>
熱中症のかかりやすさは様々なリスク因子が絡んでいます。以下の項目に当てはまる場合は注意が必要です。
①熱を発散させづらい状態か
汗をかかないので熱の発散の多くは呼吸でおこないます。そのため、ペキニーズやパグ、フレンチブルドッグなどの短頭種肥満で呼吸がしにくい状態、心臓病や呼吸器の病気を持っている子は熱を発散しづらい状態で、体温が下げにくい状態にあります。
②脱水しやすい状態か
脱水も熱中症の発症にかかわってきます。嘔吐や下痢をしている子、オシッコがたくさん出る慢性腎臓病などの病気を持っている子は発症しやすいです。
③熱を受けやすいか
熱い地面に近い短足の子毛色が黒く日光を吸収しやすい子は熱を受けやすいので注意しましょう。
④年齢
若い子年を取った子は成犬と比べて体力がないため注意してください。





















<症状>
最初に体温が上がって、体を触ると熱くなっていることがわかります。その状態が持続すると熱中症になり、徐々に容体が悪化して症状が重くなります。
①初期:上がった体温を下げるためにパンティングという「はっはっはっ」と浅くて速い呼吸をして、ヨダレを垂らします。
②軽度:次第にぐったりとして元気がなくなり、嘔吐や下痢をする子もいます。
③重度:さらに悪くなると意識が混濁し、呼びかけにも応じなくなり、けいれんをすることもあります。




















<予防・対策>
熱中症の予防と対策は①水分補給②危険な場所を避けることの二つになります。
①水分の補給
水分補給はこまめに行い脱水症状に陥らないように気を付けることが大事です。室内でお留守番中はお水をこぼしてしまうことや、飲み干してしまうことも考えてお皿を複数準備しておくと良いと思います。お散歩の際は携帯用のお皿と飲み水を水筒やペットボトルなどに入れて何時でも飲めるようにして出かけましょう。また、ミネラル分の補給のために動物用のスポーツドリンクも最近では売られており、嗜好性が高く、好んで飲んでくれる子も多いようです。





















②危険な場所
様々な場所において熱中症にかかります。特に注意が必要な場所をリストアップしました。

昼間の散歩ドックランは気温も高く、さらに直射日光や地面からの輻射熱によりすぐに体温が上昇してしまうので危険です。散歩に行く際は、なるべく日が昇っていない早朝や日没後にしましょう。ただし、日没後に行く際は気温だけではなく、歩く地面の温度を手で確かめて熱くないか確認するようにして下さい。

車内の事故も多いです。JAFが行った実験によると真夏の炎天下でおいて、窓を閉め切った車はわずか30分後の車内温度は約45℃を超えてしまいました。また、窓を開けた状態や、サンシェードをした状態にしたとしても、30分後には40℃を超え、車内に留まるには厳しい車内温度になることが分かっております。車の中は短時間であっても絶対に動物を置き去りにしてはいけません。





















また、室内も安心はできません。熱中症の発生のおよそ70%が室内で起こっています(アニコム損保「STOP熱中症新聞 VOL.1」)。室内の温度管理は重要ですのでエアコン・扇風機をつかって快適な温度を保ちましょう。また温度管理以外にも動物たちが涼しく快適に過ごすために、様々な清涼グッズがあります。冷却マットやバンダナ、凍らせたペットボトルなどを活用するのも良いでしょう。



<熱中症かな?と思ったら...>
症状と照らし合わせて、少しでも熱中症を疑わしいときはすぐに病院に連絡し応急処置を行いましょう。応急処置は水分の摂取と体温をさげることになります。体温を下げる方法は様々な方法がありますが、水が蒸発する際の気化熱による熱の放散が効果的で、かつ下げすぎる危険性も比較的低いので安全かと思います。タオルを常温の水道水で濡らして体にかけます。そして、熱の放散を促すために扇風機や団扇などで風を当ててください。タオルで包んだ保冷剤や氷嚢を使って大きな血管が通っている場所を冷やすのも効果的です。




















応急処置のみで油断せず、必ず病院に連れてきてください。

<まとめ>
以上が熱中症に関する話になります。熱中症はしっかりと知識を身に着けて、対策を行えば予防できる病気です。これから、さらに暑い夏がやってきますが、熱中症に負けず楽しい季節にしましょう。


 

投稿者 動物メディカルセンター | 記事URL