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動物メディカルセンター ブログページ

2016年8月 6日 土曜日

免疫介在性血小板減少症ってご存知ですか

「免疫介在性血小板減少症ってご存知ですか?」

 こんにちは、動物メディカルセンター箕面、獣医師の上田です。
 今日はこんな病気もあるのだということを知ってもらいたくてのお話です。

 先日、全身が急に赤黒くなってしまったチワワさんがやってきました。見ると頭からお尻まで、まばらに赤黒く内出血を起こしていました。オーナー様からお話を伺い、血液検査をしたところ、なんと!



血小板(矢印の項目)がゼロ!!血小板とは、出血を止める役割を担っているのですが、その値がゼロ!!皮膚の内出血の理由は、血小板が減ったために起きていたのです。

 なぜ急に血小板が減ってしまったのでしょうか?免疫異常、感染、薬物中毒、腫瘍など原因は様々です。このチワワさんも、様々な血液検査やレントゲン検査を行い、同時に、ワンちゃんで最も原因として多いと言われる免疫異常による血小板の減少を疑って、お薬による治療をスタートしました。

 検査結果では明らかな異常は無く、1週間後には血小板の数も正常に戻りました。



結果としてこのチワワさんは、
免疫介在性血小板減少症(immune-mediated thrombocytopenia: IMT)
ということがわかりました。現在は定期的なチェックを行いながら、血小板を維持できる最小量までお薬を減らし、元気に過ごしてくれています。

 この病気は、自分の免疫による異常で血小板の数が減ってしまう病気です。中年齢の雌犬で起こりやすいと言われています。症状としては、皮膚や粘膜の内出血(紫斑)、消化管出血、鼻出血、血尿などがみられます。治療はステロイド、もしくは免疫抑制剤による治療となります。
 皆さんも自分の愛犬の皮膚にアザのようなものがみられたら、早めに診察に連れてきてください。

投稿者 動物メディカルセンター